
梅雨に入って、毎日じめじめと日が続いています。
雨が降って花粉の飛散はしていないはずなのに、目がかゆく、メヤニが多いといった症状はありませんか。6月に入って急にこのような症状の患者様が増えています。
原因はアスペルギルス、ペニシリウム、アルテルナリア、クラドストリウム、カンジダ、などのカビが考えられます。
カビは高温(20~30度c以上)、多湿(85%以上)である程度の栄養源(有機物)と酸素が存在する環境で発育します。梅雨時期は絶好の繁殖時期です。 発生場所は浴室、台所、押し入れ、家具などに接触する高温な壁面やカーペット、畳、皮革などです。 また室内におけるカビの増殖場所として、冷暖房器具も重要です。クーラーなどは運転を止めるとき結露で器具の内部が湿ってクラドストリウムなどが繁殖しスイッチを入れるとともに空気中にカビの胞子が飛散され、アレルギーの原因となります。
カビ予防のポイント
*気流が滞る押し入れなどには、”すのこ”を敷き、風通しを良くする。
*家具、調度品と壁面の間は少しあけるようにする。
*換気を十分に行い湿度を下げる。
*室内に洗濯物を干したり、観葉植物を多く置くことは避ける。
*食品にはカビが生えやすいので冷蔵庫の中でもなるべく長期保存しない。
*できるだけ、ほこりをためないよう、まめに掃除をする。
*ほこりのたまりやすい絨毯、床面フェルトなどの使用を極力避ける。
*エアコンのフィルター清掃をまめにし、スイッチを切るときには、しばらく送風にして中を乾かしてから切る。