2011年の花粉飛散状況は昨年の5倍
愛媛県では2月末からスギ花粉の大量飛散が始まり、3月上旬、中旬にかけ、目や鼻の症状を強く呈した患者さんが多数来院されました。4月に入り、スギ花粉の飛散は低下したものの、変わってヒノキ花粉の大量飛散が続いています。花粉症をもっておられるコンタクトレンズ使用者には非常につらい季節です。この時期コンタクトレンズを問題少なく使っていくには!
花粉症シーズンのコンタクトトレンズ装用患者の症状
コンタクトレンズ装用者はレンズが角膜を覆っているため痒みを認識するのが遅いようです。軽度の花粉症では痒みより、まず見え方が悪くなってくるようです。これはアレルギー反応で分泌物が増え、これがレンズに付着し、汚れで見にくくなるのです。さらに進行すると、まぶたの裏にブツブツができ、レンズが貼りつくようになったり、レンズが上方にずれたりしやすくなり、ますます見え方が不安定に悪化してきます。この後に強いかゆみや異物感を自覚されるようになります。
花粉症のコンタクトレンズ使用者の治療のポイント
(症状が非常に強い時期には、一般的にコンタクトレンズを中止されることをお勧めしますが、自主的に実際に中止される方は少ないようです。)
・花粉飛散予測の2週間前より抗アレルギー点眼や内服を始められると効果的です。 ・花粉症の症状を抑えるため、花粉抗原を結膜に残さないことが大切で、花粉の付いたレンズごと捨ててしまうことができるワンデータイプのコンタクトレンズがお勧めです。 ・花粉が付着しにくいという点から乾きにくいシリコンハイドロゲル素材のものもお勧めです。
(1日使い捨てコンタクトレンズへの変更が難しい方の毎日のケアの仕方)
花粉が付いたままでこすり洗いすると花粉が破れ、中から粘性の内容物が出て、レンズにすり込まれてしまい、いったんすり込まれた花粉はこすり洗いをしてもなかなか落ちないので、レンズを外した後、まず最初に表面について花粉を振り落とすよう、しっかり洗い流し、この後にレンズの汚れをこすり洗いで落として下さい。その後、もう一度しっかりすすぎます。
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